
九州が誇るメロディック・パンクの雄、SHANKが地元長崎で主催するフェス『BLAZE UP NAGASAKI 2025』。今年も12月6、7日の2日間に渡り、出島メッセ長崎で開催。パンク、ラウドを軸にライヴ猛者たちがずらりと顔を揃え、一気に寒くなってきた気候をブッ飛ばす熱演が繰り広げられることは間違いない。その先陣を切る形で、初日のオープニング・アクトを飾ったのは長崎龍踊り(じゃおどり)だ。もともと中国の雨乞いの儀式を由来とする龍踊りは、長崎諏訪神社のくんちに奉納される郷土芸能として知られている。

10時20分、銅鑼の音色が盛大に鳴り響く中、ステージ上手から玉を追いかけるように龍が現れる。それからステージに上がり、勇壮とした姿を観客にアピールし続けた。「50年以上ロックが好きで、SHANKに呼んでもらえて光栄です!」と司会の男性が興奮気味に告げ、再び躍動的に動き出す龍に多くの人が魅了されていた。さらに先述の男性が「持って来ーい! 持って来ーい!」と観客とコール&レスポンスを交わし、「去年フォーリミ(04 Limited Sazabys)かっこ良かった! 持って来ーい!」と叫び、さらに「SHANKに期待してます!ナイスガイです、SHANKは。フェス楽しんでください!」と言って、場を熱く締め括ってくれた。

トグロを巻く龍の雄々しい動きは、まさにこれから始まるロック・フェスの期待を煽るのに十二分と言える迫力があった。朝イチの早い時間帯から幅広い世代の観客が集まっており、それも本フェスの魅力と言えるだろう。地元に根ざしたお祭り、今日も地元に根ざした音楽の祭典である。心を裸にして、一つひとつのアクトが放つパフォーマンスを存分に堪能してもらいたい。少し肌寒さはあるものの、天候に恵まれた長崎にて各バンドによる激突ぶりを楽しみたい。

文:荒金良介
写真:岩渕直人