
今年7月6日に日比谷野外大音楽堂をソールド・アウトし、今や勢いに乗りまくるSIX LOUNGE。また、地元・大分を舞台にした短編映画『デイズ〜かけがえのない日々〜』の主題歌として書き下ろしの新曲「kakegae」を提供したりと、地元に根を張りながら全国規模でファン・ベースを固めている彼ら。今回は同じ九州の先輩にあたるSHANK主催のフェスゆえ、バンドも気合十分で臨んだことだろう。

SIX LOUNGEはリハで入念に演奏チェックし、あっという間にオンタイムを迎えたため、「いいですか?このままやります!」とヤマグチユウモリ(Vo/G)は宣言。1曲目「カナリア」から圧巻の歌心で会場を包み込んでいく。「アナーキー・イン・ザ・人生」に入ると、ユウモリ、イワオリク(B/Cho)、ナガマツシンタロウ(Dr/Cho)の3ピースによる音色を丁寧に届け、強固なバンド・グルーヴを突きつけていた。不穏なロックンロールで会場の空気をいい意味で変えたのは「Paper Plane」だ。ダークで切ない旋律にもかかわらず、観客は大いに盛り上がっていた。

「大分のSIX LOUNGEです! SHANK、今年もありがとうございます! 俺らは俺らのいい歌を・・・この素晴らしい日を大いに楽しんでください!」と語り、「言葉にせずとも」へ。余計な装飾を省いたロックンロール、その直球の説得力に大勢の観客が骨抜きにされていった。それから今年10月に出た最新EP『燦燦』収録の「愛 don’t OK」をプレイ。これまであまりなかったタイプのリズミックな曲調だが、フロアのリアクションは好反応だ。ユウモリの裏声も出島メッセを突き抜け、大空に羽ばたくような高揚感をもたらしていた。ライヴも佳境に入り、「ナイトタイマー」、「スピード」と続き、シンタロウのドラムは激しさを増していく。フィジカルを揺さぶるビートに会場は過熱状態に陥る。

そして、「お誕生日おめでとうー!」という観客の声が聞こえ、「そう、俺、昨日が誕生日だったんですよ。SHANKに今日というプレゼントをもらいました! 言いたいことは歌に乗せる!」とユウモリは言い放ち、「You&I」に繋ぐ。2人の関係性を描きながら、雄大なスケールを描く歌に心を根こそぎ奪われてしまった。この世界に永遠はないけれど、そう思わせるパワーがSIX LOUNGEの音楽にはある。相手を思う気持ちはどこまでも届くのだ。ラストは「SHANKに愛を込めて、メリールー!」とMCを挟み、同曲をプレイ。大きなシンガロングが会場を埋め尽くし、最高潮の盛り上がりを見せ、3人はステージを颯爽と去って行った。
<セットリスト>
01. カナリア
02. アナーキー・イン・ザ・人生
03. Paper Plane
04. 言葉にせずとも
05. 愛 don’t OK
06. ナイトタイマー
07. スピード
08. You&l
09. メリールー
文:荒金良介
写真:岩渕直人